Z会の通信教育にある「中高一貫」とは、中高一貫校の生徒向けに特化した教育サービスのことです。
このコースに入ることで、中高一貫校のカリキュラムに対応した質の高い学習、細やかな指導を受けることができます。
しかしながら、Z会の中高一貫コースをよく調べていくうちに、
・対象となる学年(年齢)
・通常のコース(本科)との違い
・かかる費用
といった部分が、イマイチわかりにくく感じられます。
そこで本記事では、Z会の中高一貫の対象となる学年や学費、教材内容について、通常のコース(本科)と比較し詳しく解説します。
保護者のみなさん、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Z会の「中高一貫コース」とは?
Z会には「中高一貫校」に向けた教育サービスがあり、以下の小学生と中学生を対象としています。
1. 公立中高一貫校を目指す小学生を対象とした、「小学生コース専科 公立中高一貫校受検対策講座」
2. 現在中高一貫校に在籍している中学生に向けた、「中高一貫コース」
共に、中高一貫校への進学や在籍を視野に入れたカリキュラムで、通常の本科のコースとは内容が異なります。
以下は大まかな内容です。
小学生コース専科
対象:小学生(5,6年生のみ対象)
目的:中高一貫校への進学準備
内容:中高一貫校で求められる基礎学力や思考力を養成するための教材やカリキュラム
中高一貫コース
対象:中高一貫校に在籍する中学生
目的:一貫校での学年上位と難関大学対策
内容:中高一貫校の進度やカリキュラムに対応し、大学受験を視野に入れた学習
では以下で、通常コースと中高一貫コースの比較し、それぞれの違いを解説していきます。
通常のコース(本科)と中高一貫コース(専科)の違いとは?
中高一貫コースはどのような内容なのかを調べ、通常の中学受験コースと比較してみました。
まず、「小学生」向けの講座から解説します。
通常のコースは「小学生コース本科」、中高一貫を対象とするコースは「小学生コース専科 公立中高一貫校受検対策講座」という名称です。
「小学生コース 本科」と「小学生コース 専科」の教材の違い
「小学生コース 本科」は幅広く学習する総合コースで、主要5教科(国語、算数、理科、社会、英語)全般の段階的な学力向上を目指します。
一方、「小学生コース 専科」は高学年生を対象とした目的別の専門講座で、公立中高一貫校受検対策(5,6年生)、作文(6年生)、思考力・表現力講座(3,4年生)など、受検や特定スキルの強化を目的としています。
それぞれの特徴、教材内容は以下の通りです。
つまり小学生の中高一貫専科とは、中高一貫校の出題問題に対応した専門的な学習・演習を行うコースです。
「高校受験コース 本科」と「中高一貫コース 専科」の教材の違い
中学生の「高校受験コース 本科」とは、高校受験を目標に基礎から応用まで学べるコースで、主要5教科を網羅し、定期テスト・入試対策を総合的に学びます。
一方、「中高一貫コース 専科」は、大学受験を視野に入れた中高一貫校の進度に合わせた講座で、学校のカリキュラムに合わせつつ学力向上を目指します。
それぞれの特徴や教材の内容は以下の通りです。
中学生の中間一貫コースは小学生と異なり、共に5教科を学習することに変わりないのですが、大きな違いは大学受験を視野に入れた学習カリキュラムの有無にあります。
学費はどのぐらいかかる?
Z会の中高一貫コースですが、気になるのは学費ですよね?
これについても通常のコースと比較してみました。
「小学生コース 本科」と「小学生コース 専科」の学費の違い
上記は、本科と専科の学費明細です。
1講座あたりの学費を比較すると、専科の方が月額629円〜1,040円、年間で7,548円〜12,480円ほど高いです。
専科講座の費用が本科講座より高い理由として、以下の点が考えられます。
①これまで出会ったことのない出題がある
②教科書では扱わない題材の使用
①これまで出会ったことのない出題がある
公立中高一貫校の適性検査では、教科書にない形式や内容の問題が多く出題されます。
Z会の教材は、全国の適性検査問題を分析し、独自のオリジナル問題や厳選された過去問を取り入れることで、受検生が初見の問題にも対応できる力を養います。
これにより、出会ったことのない問題に対して、柔軟な思考力と応用力を身につけることができるのです。
②教科書では扱わない題材の使用
適性検査では日常生活や社会問題、自然現象といった特定の分野や、教科書に載っていない多様な題材が取り上げられています。
これらの題材を積極的に取り入れることで、受検生が幅広い知識と視野を持てるよう工夫されているのです。
例えば、長文問題や複数の資料を読み解く問題など、実生活に即した内容を通じて、思考力や判断力を鍛えます。
以上のことから、専科講座の費用の方がやや高く設定されていると考えられます。
「高校受験コース 本科」と「中高一貫コース 本科」の学費の違い
小学生コースと同じく、本科よりも専科の方が学費は高いです。
講座内容によりますが、中1で月額3,050円〜6,700円、中2で1,650円〜4,723円高く、中3のみ高校受験(5教科+Asteria英語)と同等の学費です。
一般的に中高一貫コースは、先取り学習や大学受験を視野に入れたカリキュラムが組まれているため、教材の開発や指導内容が専門的であり、その分受講費用が高く設定される傾向があります。
一方、高校受験コースは高校入試に特化した内容であり、受講費用は比較的抑えられています。
具体的な受講費用は、選択する教科数や学年・受講期間によって異なります。
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中高一貫の難易度は?
本科は学校の教科に対応したものであり、各教科の全範囲を網羅できる内容です。
一方で中高一貫の講座内容は、中高一貫校独自の出題形式に対応できるよう、Z会が中高一貫校の出題を分析・研究した難問に取り組むことができます。
問題は冒頭で述べたように、次のようなものがあります。
- 初めて出会うような問題
- 教科書で扱わない題材を用いた問題
- 教科融合型の問題
例えば小学5,6年生を対象とした「公立中高一貫校 適性検査」では、この画像のような論理的思考力を必要とする出題があります。
教科書で習った基礎だけでは答えを導き出すのが困難な問題を解くことで、適性検査特有の解き方を習得できるようになるのです。
Z会は各校の過去問を分析した例題に加え、例題の解説、そして攻略ポイントを教えてくれます。
まとめ
Z会の中高一貫の通信教育講座は、小学生と中学生を対象としており、小学生は適正検査と作文、中学生は主要科目3教科セットと5教科セットのコースがあります。
共に本科とは内容が異なりますが、中高一貫校の出題を分析した専門的な学習をすることにより、「覚える」のではなく「考える」力を養うことができます。
「中学受験に向けてどのような準備をすればいいのかわからない」
「大学進学に向けて今から準備したい」
もしもこんな風に悩んでいるなら、試しにZ会に資料をみてみてくださいね。
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