受験ということもあり、夏休みの講習費用が30万近く。
こんな費用払えません…
塾では夏になると、「夏期講習」という夏休み期間を利用した特別講座を開催します。
特別講座というだけあり、普段の授業料より高くつくことも多く、親御さんたちは夏期講習の費用に悩まされています。
こちらの記事でも書きましたが、そもそも塾の費用は常に上がっており、ここ10年で最大100万以上も値上がりしています。
だから、「ただでさえ塾代が高いのに、夏期講習のお金なんてない」と、親御さんたちは真剣に困っているのです。
そこで本記事ではこの悩みを解決するために、実在する塾を例に挙げながら、夏期講習の費用が高くなる原因を解説していきます。
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目次
夏期講習はお金がかかる！しかも受験生であれば避けられません
夏期講習の費用が高すぎて「お金がない」と言われる理由を詳しく調査してみました。
すると「お金がない」と主張する多くは、高校受験を控えている中学3年生の子どもを持つ親御さんばかり。
塾だから仕方ないと理解しているものの、2年生とはうってかわって「こんなにかかるものなの！？」と驚きを隠せないようです。
実際にこの調査結果では、受験学年にあたる「小学6年生」と「中学3年生」で費用がグンと上がっているのが明らかです。
また文科省の「子供の学習費調査」より、中学3年生における塾の年間費用は大幅に上がり、2年生時より10万〜20万ほど上がっています。
年間4〜50万。「お金がない」と主張する親御さんたちは、こうした塾の高額な費用に悲鳴を上げています。
しかしながら、なぜこれほどまで塾の費用が高くつくのか？
その原因を掘り下げていくと、
通っている塾が大手集団指導塾であったり、個別指導を受けているから。
ここに起因していました。
大手進学塾の夏期講習費用
では実際に、大手進学塾の夏期講習費用はどれぐらいなのでしょうか？
調べたところ、以下のようにやはり高額のようです。
こちらの金額はあくまでも授業料のみ。つまりベースとなる費用です。
この他に、夏期講習の教材費、苦手科目の講習、難関校の実践演習、そしてマンツーマン個別指導ともなると、あっという間に倍以上の金額に膨らみます。
つまり、夏期講習で数十万という大金になってしまうのは、塾に言われるがまま、あれもこれもと手を出してしまうからなのです。
夏期講習が高くなる理由
でもなぜ、夏期講習費は通常の塾費用よりも高くなっているのでしょうか？
塾側の視点で、その理由を以下で述べていきます。
受験対策のため
中学3年生は高校受験を控えており、夏期講習は受験対策に重点を置いた特別なカリキュラムが含まれます。
具体的には、受験科目の対策講座や、過去問を用いた実践的な演習、志望校別の対策などがあり、通常の授業よりも専門性が高く集中した授業内容です。
また生徒のレベルに沿ったカリキュラムを組む塾も多く、夏休みを無駄にさせない姿勢が垣間見られます。
例えば駿台はこのように、教科別・学力別のクラス編成を行い、生徒の学業レベルの目安を設定しています。
すみ分けをすることで普段の塾とは異なる、生徒さんのレベルに沿った授業が受けられることから、短期間で学力の向上が望めます。
講師の質が高い
受験対策講座では、経験豊富なベテラン講師や、特定の科目に特化した専門講師が担当することがあります。
これらの講師の指導を受けるためには、通常の授業よりも高い受講料が必要です。
また個別指導塾では、生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成し、きめ細やかな指導を行います。
そのため、集団指導塾よりも人件費が高くなり、費用も高めに設定されています。
個別指導塾の夏期講習の料金目安は、50,000円〜200,000円程度ですが、受講するコマ数、マンツーマン、志望校レベルなど、どのような条件で受講するかによって費用は大きく変わります。
塾の知名度やブランド力がある
人気のある進学塾や、合格実績の高い塾では、夏期講習の受講料も高くなる傾向があります。
塾のブランド力や実績は、指導内容や教材の質、サポート体制などが反映されており、少なからず受講料に影響を与えています。
例えば、合格実績が高い塾では、最新の受験情報や独自の教材、専門分野の講師指導を提供しています。
また、ブランド力のある塾は、講師の質やカリキュラムの充実度、学習環境の整備など、多方面で高い水準を維持しています。
さらに、人気塾では定員が限られている場合が多く、需要と供給のバランスから受講料が高くなることも考えられます。
このような塾では、少人数制のクラスや個別指導など、生徒一人ひとりに合わせた指導を行うため、結果的に費用が高くなってしまうのです。
具体的な金額や内容の比較については、各塾の公式サイトや資料請求を通じて情報を収集し、検討することをおすすめします。
近くにある塾を比較したいのであれば、塾選がとても便利ですよ。
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期間と時間数が長い
夏期講習の期間が長く、1日の授業コマ数が多い場合、総受講料が高くなる傾向があります。
特に、午前中から夜まで授業を行う塾では、1日あたりの授業時間が長くなるため、その分費用も増加します。
中学3年生においては、期間内に120コマ（1コマ80分）をこなす塾もあってとにかくハードです。
この場合、1日あたり4コマ受講するとした場合、月104時間にもなります。
具体的な金額は塾や受講するコースによって異なりますが、学習時間が多いほどそれに比例して費用も高くなるのです。
以下は受講数による費用の比較です。
このように、夏期講習の期間や1日のコマ数が増えることで、総受講料が高くなる要因となります。
受講を検討する際は、各塾のカリキュラム内容や料金体系を比較し、自分の学習スタイルや目標に合った講座を選ぶことが重要です。
夏期講習のお金がない時の対処法
夏期講習は学力アップの大きなチャンスですが、その費用の高さに戸惑うこともあるでしょう。
でも、お金がないからといって諦める必要はありません。
さまざまな工夫や制度を活用することで、コストを抑えながら勉強できる方法はあります。
ここで夏期講習の費用を抑えるための具体的な対策を紹介します。
イベントや無料体験を利用する
塾にこだわらず、イベントに参加したり無料体験できるサービスを利用してみましょう。
例えば、大学や研究期間が主催する学習支援プログラムは、無料・低価格で開催されることが多いので、経済的な負担を抑えることができます。
以下、その一例です。
住んでいる地域で開催される無料講座や学習支援プログラムがあると思いますので、参加できるものを探してみましょう。
また、無料体験できるサービスにはオンライン受講のスタディサプリなどもあります。
スタディサプリは、月額料金のみでプロ講師の授業が受け放題。なので、塾に通うよりコスパが良い。
初めて利用する方は、2週間無料体験できますよ。
＼ 支払いは月額料金のみ／
塾の講習を厳選して受講する
また、夏期講習は全ての講座を受ける必要はありません。
本当に必要な科目や苦手分野に絞ることで、かなり費用が変わります。
こちらは駿台の夏期講習の費用です。1講座〜4講座までのプランがあり、「英語・数学・国語・理科社会」の4つから選択可能で、組み合わせも自由です。（※理科と社会はセット）
通っている塾に同じようなプランがあるなら、一度塾と相談して、本当に必要な講座だけを選ぶようにしましょう。
割引キャンペーンを利用する
実は夏期講習は、多くの塾で期間限定の割引キャンペーンを実施しています。
これらをうまく活用することで、通常よりもお得に受講することができます。
例えば、以下のような割引が一般的に行われています。
⚫️早期申し込み割引：一定の期間内に申し込むと、受講料が30%OFF、半額など割引される。
⚫️兄弟・姉妹割引：兄弟で同じ塾に通うと、どちらかの受講料が割引になる。
⚫️友達紹介割引：既存の生徒が友人を紹介すると、半額割引、ギフト券などがもらえる。
⚫️体験授業割引：無料体験授業後に申し込むと、初月の授業料が割引される。
先ほどの駿台中学部の夏期講習1学期復習パックも、早期申し込みで以下のように半額になります。
また、神奈川の学習塾STEPの兄弟・姉妹割引は、2人目が半額になったり、3人目は無料になるといったサービスを提供しています。
これらをうまく活用すれば、夏期講習の費用をかなり軽減することが可能です。
早期割引の場合、申し込み期間と枠数が限定されているため、マメにチェックすることをオススメします。
教育ローン・助成金制度を確認する
経済的に厳しい家庭向けに、自治体やNPOが提供する学習支援制度があります。
例えば、以下の自治体では塾や習い事の「助成制度」を導入しており、対象となる家庭には月1万円以上の補助が出ます。
・東京都足立区：生活保護受給世帯の塾代等支援 中学3年生最大年20万円
・神奈川謙綾瀬市：綾瀬市スタディクーポン事業 中学3年生月1万クーポン（電子ポイント）
・大阪府大阪市：大阪市習い事・塾代助成事業 「大阪市習い事・塾代助成カード」中学1年〜3年生月1万円分
注意点としては、現金で支給される場合とポイントなど現金以外で支給される場合があるところです。
現金以外の場合、その塾またはエリアで利用できるか確認が必要となります。
通信教育に切り替える
塾よりも通信教育の方が、圧倒的に費用を抑えることができます。
自宅で好きな時間にできるほか、映像授業やオンライン教材で何度も勉強できる上、教室に通う必要もありません。
Ｚ会の中学生を対象とした塾と通信教育の費用を比較すると、ご覧の通り塾の半分〜3分の1の費用で済みます。
またＺ会自体が、塾に限らず通信教育もトップクラスです。
昨今では、顧客満足度調査「イード・アワード2024通信教育」において、幼児〜大学受験生の全学齢で最優秀賞を受賞しています。
このほか「教材が良い」「ブランド信頼度が高い」など、数々の部門賞もあわせて受賞するほどです。
オンライン学習や通信教育に興味のある方はＺ会に資料請求してみましょう。
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