塾代が高過ぎて払えそうにありません。
子どもの成績を伸ばしたいと思う一方で、「こんなにお金がかかるとは…」と驚く親御さんも多いはず。
教育費の中でも塾代は特に高額になりがちです。
文科省の子供の学習費調査によると、「小・中・高の学習総学費」は2010年からの約10年で15%〜30%、金額にすると年間約30万〜120万円上がっています。(※公立・私立により金額は異なる)
つまりたった10年のうちに、教育にかかる費用はとんでもなく上昇しているのです。
そこで本記事では、学習費の中のひとつ「塾の費用」にポイントを置いて、塾代が高くてきついと嘆く理由と、費用を抑える対処法を解説します。
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目次
塾代が高くてきつい!でも実は、これが高いのか分からなくて悩んでいる
塾代がきついと言われる理由を詳しく調査してみました。
すると「塾代がきつい」と嘆く多くの人は、「塾の費用が高いことで生活が苦しくきつい」と感じていることがわかりました。
というのも、子どもが大きくなるにつれ、勉強の範囲は広がります。
科目数が増え、都度必要な教材を購入し、季節講習(春・夏・冬)といった特別講習も出てきます。
また、中学・高校・大学受験ともなると、専門分野の学習、志望校の頻出分野の演習などもあり、更に出費が増すのです。
実際にネット上には、以下のようなコメントがありました。
- パート代が吹っ飛ぶ
- 他の習い事をする余裕がない
- 正直子ども2人分は賄えない
- 家のローンが払えなくなる
- 買い替えた車より高い
X、Yahoo!知恵袋より
塾に通わせるということは、それなりにお金がかかることを親御さんは理解しています。
ただ、学費が家計を圧迫しているのは否めないのです。
しかし、この疑問の裏には別の問題がありました。
それは今現在、支払っている塾の費用が、
このように「塾の相場が分からない」という問題です。
「塾代はきついけど、もしかしたら安い方かもしれない。
でも反対に、周りはもっとお金をかけているのかも…」
親御さんたちは相場が分からないことで、辞めるに辞めれずに困っている様子が伺えます。
塾の「平均」年間費用は?
じゃあ塾の費用って、一般的にいくらなのか気になりますよね。
そこで、幼稚園から高校までの各学年において、塾の年間費用はどのぐらいなのか調べてみました。
このデータによると、幼稚園の時点で塾にかける費用は低いことが分かります。
一方、小学生になると塾にかける費用(割合)は大きくなり、私立においては26万もかかっています。
中・高では公私の差はそれほど無いものの、学校外活動費における塾の費用の割合はほぼ半分です。
以上の内容から、今子どもにかけている塾代が高いのか、それとも安いのかが比較できるかと思います。
とは言っても、年間でこれだけお金がかかるのは間違いない。「塾代がきつい」と言うのも納得できます。
塾代が高くなる理由は個別指導や受験生だから
調査データはあくまでも目安であり、実際に塾代がきついという意見の大多数はもっとお金をかけています。
というのもネット上には、
「月謝で3.5万払っている」(中3)
「翌年の教材費だけで20万引き落とされる」(小3)
「年間で120万払ってもらっている」(高3)
と、調査データを大幅に上回る金額に悩んでいる投稿が多数ありました。
なぜこれだけの差があるのかというと、学習塾は学年・指導形態・地域・塾の規模・志望校レベルによって費用が大きく異なるからです。
例えば、中学受験の4大塾の3年間の費用は次のようになります。
ご覧の通り、進学塾は全て200万円を超えています。
また、個別指導を受けている受験学年の6年生においては、年間で100万円ほどかかるとも言われています。
それに塾の費用は授業料だけでは済みません。
受講料のほか、入会費、教材費、進学校特別講座、季節演習などの課金があります。
そのため年間50万円払っていたり、100万円以上かけている人も少なくないのです。
塾の費用が高いことを子どもはどう思っているのか?
では、塾に通っている子ども達はどういう気持ちなのでしょうか?
調べたところ、塾代が高いことを知っているお子さまは、それが逆にプレッシャーになっているようです。
実際にネット上には、子ども達が心の内を露わにしていました。
- 自分で払えないのが悔しい
- 塾代のことで親が喧嘩して嫌になる
- 高くて泣けてきた
これらを見て分かる通り、彼らは親が自分のためにお金を使わせていることを熟知しています。
だからこそ、「良い成績を出さなければ」とか「志望校に合格しなければいけない」という気持ちが強い。
しかし一方で、
「落ちたらどうしよう…」
「(塾代が)気になって勉強に集中できない」
こうネガティブに受け止めてしまっている子もいるようです。
塾の費用は高いかもしれません。しかし、子どもを不安にさせるのはもっとよくないです。
お金のことは表に出さず、子どもに寄り添うことが大切です。
塾代がきつい時に負担を減らす方法
「子どもの学力を伸ばしたいけど、塾代が高すぎる…」
塾の費用は年々増加しており、家計への負担が大きくなっています。
しかしひと工夫すれば、お金も時間も節約できます。
では最後に、塾の費用を少しでも抑える方法をお伝えします。
不要な教科は外す
まず、塾で全ての教科を学ぶ必要はありません。
苦手科目や受験に必要な教科に絞り、その他の科目は学校の授業や自習で補うことで、塾代を大幅に削減できます。
河合塾の小5・6年生を対象としたジュニアクラスで例えると、国算理社英の5科目を国算英の3科目に減らせば、月に8,000円ほど下がります。
年間にすると、8.5万円もの差です。
また塾によっては、1科目から受講することもできます。
今通っている塾が対応していなければ、塾の乗り換えも検討しつつ、塾に頼らずに参考書やオンライン講座を活用するのもひとつの手です。
通塾の回数を減らす
科目を減らすほかに、塾の回数を減らすことで負担が軽くなります。
月に3回通っているのを2回に減らせば、単純計算で3分の2になるのです。
こちらは明光義塾の小学6年生を対象とした個別指導の料金(月謝)です。
月3回から2回へ減らすことで12,100円(3割)、月1回へ減らせば26,400円(6割)も軽減できます。
塾に通う回数が減る分、自主学習の時間を増やして子どもとの時間を設けましょう。
季節演習をやらない
塾の季節講習の多くは、通常の授業と比べて高額です。
大抵の塾は「もちろんやりますよね?」という空気感がありますが、そう簡単にハイと言える金額ではありません。
もしも季節演習を受けるなら、二学期の予習(夏季演習)のみにするとか、受験学年時だけに絞るとか、毎回取らなければかなり費用を抑えられます。
季節演習を受講するのは当たり前のことではありません。しかし、塾との契約内容にもよります。
そのためまずは一度、契約内容を見直してみることをオススメします。
個別指導をやめて集団指導にする
個別指導は手厚いサポートが魅力的ですが、費用面では大きな負担になります。
なぜなら個別指導の場合、講師の人件費がかかるからです。
そこで集団指導に切り替えることで、費用を大幅に抑えることができます。
こちらの画像は湘南ゼミナールの中学生を対象とした、集団指導と個別指導を比較したものです。
集団指導は科目数が多い上、通う回数も週に2回以上。
一方個別指導は、「1科目」「週1」でこの値段。明らかに集団指導より高いことが分かります。
個別指導は比較的高いので、
「苦手科目のみにする」「ピンポイントで受講する」
といった使い分けがオススメです。
今の塾を見直す
塾も学校と同じで、慣れるまで時間がかかりますよね。
しかし、授業の質が悪かったり、多額な料金を支払っているのであれば、一度見直してみるといいかもしれません。
例えば、費用が高いわりに成果が出ていないなら、別の塾に変えることで伸びるかもしれないし、コスパも良くなる可能性だってあります。
それに最近は、個別指導でもリーズナブルな塾や、質の高いオンライン授業を提供するサービスも増えています。
塾を変えるのは大変と思うかもしれませんが、無駄な出費を抑え、しっかりと成績を伸ばすためには、塾の変更はとても重要なことです。
「でも塾に詳しくないし…」
「1から調べるのがめんどくさい…」
という方は、塾選で近所の良い塾がすぐに見つけられます。
住所を入れるだけで、近くの学習塾の資料がもらえたり、塾の無料体験もできちゃいます。
一度チェックしてみるといいですよ。
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いっそのこと、塾をやめて通信教育にする
通信教育を利用すると、塾よりも大幅にコストを抑えることができます。
特にタブレットを使った映像授業は好きな時間に自宅学習できるため、自分のペースでやれるメリットがあります。
こちらはZ会の中学生を対象とした、塾と通信教育の費用を比較したものです。
ご覧の通り、通信教育は塾の半分〜3分の1の費用で済みます。
通信教育にすることでレベルが落ちると思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
Z会自体がハイレベルであることは有名で、塾に限らず通信教育もトップクラスです。
「塾の費用が高い。でもレベルを落としたくない…」
と思うのであれば、Z会の通信教育に変えるのもひとつの手です。
自宅学習や通信教育に興味のある方は資料請求してみましょう。
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結論。塾代はきついけど親はなんとかしたいものです!
以上の通り、一般的な塾の費用がわからないものの、家計を圧迫していることから、親御さんたちは「塾代がきつい」と嘆いています。
しかしながら筆者も含め、親とはとにかく子どもに尽くすものです。
もしもこの記事を塾に通うあなたが見ているとしたら、塾のことで揉めたり喧嘩するのは、あなたに対してではなく、単なる親の葛藤です。
子どもががんばって勉強している姿を、陰ながら見守り応援することしかできない。
でも、それが親にとってすごく幸せなことなのです。