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主語にかかるとは?「かかる」の意味と「主語に係る言葉」を詳しく解説!

『主語にかかる言葉』 の『かかる』を教えて下さい。

かかるの意味がわかりません。

小学3,4年生になると、国語のテストで「〇〇はどこへかかっていくか」という問題が出てきます。

しかしながら、小学生の中には「かかる」の意味が理解できず、頭がこんがらがっている模様です。

実際に私も最初は「?」で、調べてようやく意味がわかりました。笑


そこで本記事では、「かかる」という意味と、「主語にかかる言葉」について詳しく解説します。

文末には例文と問題を加えているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。


「主語にかかる」とは?

主語にかかるという表現は、文法用語で「主語に関係する」「主語に関連する」という意味です。

この場合の「係る(かかる)」は、「関係する」や「つながる」という意味を持つ言葉のことです。

そして主語にかかるというのは、「誰が(は)」「何が(は)」という主語に対して、「どんなだ」「どうしている」という部分のことを指します。

つまり「主語にかかる言葉」とは、主語に関連する修飾語のことです。

では続いて、文の成分について解説していきましょう。


主語を含む「文の成分」とは?

主語は、文の成分のひとつです。

文の成分とは、文を組み立てている文節を、その文の中で「どのような働きをもっているか」に分けたものです。

Q.「文節」とは?

意味や発音が不自然にならないよう、短く区切ったときのまとまりを指します。

「動いて・いる」 「書いて・ある」 「走って・みる」
「動く・もの」 「書く・こと」 「走る・とき」

文の成分は「主語」のほかに、「述語」「修飾語」「接続語」「独立語」と、主にこの5つがあります。

以下は、文の成分を含めた例文です。

主語:文の主役で、「誰が」「何が」を表します。
例:「犬が(主語)」走る。

述語:主語の動作や状態を説明し、「どうする」「どんなだ」「何だ」を表します。
例:犬が「走る(述語)」。

修飾語:他の言葉を詳しく説明します。
例:「大きな(修飾語)」犬が走る。

接続語:文と文をつなげます。
例:犬が走る。「そして(接続語)」吠えた。

独立語:他の言葉と直接つながらず、感動や呼びかけを表します。
例:「ああ(独立語)」、美しい景色だ。


例えば、「大きな犬が走る」という文の場合は、主語の「犬が」に係っているのは「大きな」という文節です。

この「大きな」とは修飾語で、「犬が」という主語を詳しく説明しているので、「大きな」は主語に係る言葉ということになります。

一方、「走る」という述語は、何が走っているのか、「走る」という単体の文節ではわかりませんよね?

そこに「犬が」という主語をつけることで、「何が」走るのかが分かるようになります。

この場合、「犬が」という主語が「走る」という述語に係っている、ということになるのです。

大きな/犬が/走る

係り方の関係
1.「大きな」→「犬が」に関係する。「大きな」は様子を説明する修飾語で、「犬が」の状態を詳しく説明している。
2.「犬が」→「走る」に関係する。「犬が」は文の主語であり、述語の「走る」とつながりがある。


係る順序が分からない場合、以下のように前後に並べる、または上下に位置付けることで分かりやすくなります。

このように文の成分を理解することで、文章の構造や意味を正確に捉えることができます。

特に、主語と述語の関係を正しく把握することは、文の基本的な理解に不可欠です。


主語にかかる言葉の「例文」と「練習問題」

では、ほかの例文を見ながら主語にかかる言葉を理解していきましょう。


【例文】

⚫️猫が/窓辺で/眠っている。

「窓辺で(修飾語)」は「猫が(主語)」にかかっている。

※「猫が」は「眠っている(述語)」にかかっている。

⚫️赤い/花が/咲いている。

「赤い(修飾語)」は「花が(主語)」にかかっている。

※「花が」は「咲いている(述語)」にかかっている。

⚫️父と/友達が/遊んでいる。

「父と(修飾語)」は「友達が(主語)」にかかっている。

※「友達が」は「遊んでいる(述語)」にかかっている。


このように文を区切ってみることで、文節の意味や役割、そしてどの文節が主語にかかっているのか?がわかりやすくなります。

では続いて例題にいきますね。

次の文の主語を見つけて、どれにかかっているかを考え答えてみましょう。


【問題】

①2匹の猫がニャーと鳴いている。
②綺麗な鳥が木の上にいる。
③君のお父さんが台所で料理を作っている。
④元気な弟が学校で本を読んでいた。
⑤大きな花火が夜空を明るく照らした。


まとめ

以上の通り、主語にかかるとは、主語に関係する・つながる修飾語を指します。

そして修飾語は、主語がどのような状態・様子なのかを指している文節です。

後半は主語以外の文節についても、なにがどれに係るか少し解説しました。

主語に限らず、文の成分を理解すると、より深くそして簡単に答えを導き出すことができますよ。

虹の父

6歳と3歳の子をもつ、子育て奮闘中の父です。 Z会をはじめ、こどもチャレンジ、七田式にお世話になっております。 子どもたちには「楽しい」「嬉しい」と感じてもらえる学びを心がけています。

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