最近学校生活がつまらないです。
別にいじめられたり、友達がいなかったりするわけではないのです。
学校がつまらなく感じると、学校の意味やメリットなど疑問を持つようになり、ただ行くことすら億劫になってしまいます。
しかし、なぜ学校がつまらないと感じてしまうのでしょうか。
本記事では、子供たちが学校がつまらないと感じてしまう原因から、その悩みの本質と解決策を解説します。
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子供たちが学校がつまらないと感じる原因
「学校がつまらない」と言われる理由を、実際の声を集めてみました。
すると、以下の悩みや問題を抱えていることが分かりました。
- 授業のペースが遅くて退屈
- 予習や他の授業の先回りをすると怒られる
- 毎日同じことの繰り返しで刺激がない
- 友達がいなくて苦痛に感じる
- 新しい環境に馴染めない(以前の環境が忘れられない)
- 自分に自信が持てず楽しめない
- クラスの雰囲気や人間関係に馴染めない
- 何をしても楽しく感じられない
- 学校生活に理想と現実のギャップを感じる
- 部活や進路の選択が合わなかった
- やる気が出ないため退学を考えている
つまり、
「友人関係や授業へ興味が持てず、学校生活に居場所や楽しみを見いだせない」
これが「学校がつまらない」と感じる核心です。
人間関係の孤独感、授業や活動への退屈さ、期待と現実のギャップといった要素が絡み合い、最終的に「学校に楽しさを感じられない」という共通の悩みに行き着いています。
では、学校がつまらないと感じている子供はどれほどいるのか、以下で解説します。
学校がつまらないと感じる子供の割合
結論から述べると、学校がつまらないと感じる子供は、年々増加傾向にあります。
以下で、ベネッセと東京大学が共同で実施したデータを基に解説します。

この調査から、「授業が楽しい」と感じる割合が年々低下しており、学年が上がるほど「つまらない」と感じる子が増えていることが分かります。
- 小4〜6年生:2019年 79.2% → 2021年 74.8%(つまらない側 約25%)
- 中学生:2019年 72.4% → 2021年 68.0%(つまらない側 約32%)
- 高校生:2019年 59.1% → 2021年 58.6%(つまらない側 約41%)

また、「学校に行きたくないことがある」子どもの割合も、同じく学年が上がるごとに増える傾向があります。
2021年時点で、小学生4〜6年で約34.8%、中学生で約38.3%、高校生で約41.3% の子どもが「学校に行きたくないことがある」と回答しています。
この結果から、年齢が上がるにつれて学校生活に対する意欲や楽しさが低下しやすいことが見てとれます。
特に高校生では、授業に面白さを感じられない層が4割を超えており、学習意欲の低下が課題となっています。
出典:ベネッセ教育総合研究所・東京大学社会科学研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」、東京大学社会科学研究所のデータアーカイブ(SSJDA)
調査対象者:全国の小学1年生〜高校3年生(子ども回答 10,586人)
悩みの背景にある本質的な要因
子供たちの声を分析すると、「学校がつまらない」と感じる根本原因は大きく3つの要因に分類できます。
人間関係・孤独感
学校生活の楽しさの多くは「友人関係」に支えられています。
仲の良い友達がいない孤独な状態では、登校そのものが苦痛に感じられます。
特に思春期は仲間意識が強いため、クラスで孤立すると「自分だけつまらない」と感じがちです。
また、友達はいても価値観やノリの違いから居心地が悪い場合もあり、これも実質的な孤独感につながります。
環境への不適応・ギャップ
進学やクラス替えで環境が変わった際、新しい雰囲気に馴染めないと退屈さや疎外感を覚えます。
いわゆる、「中学デビュー」「高校デビュー」がうまくいかなかったり、以前の楽しかった環境と比較してしまうことが原因です。
また、新たな学校生活への過度な期待が、実際とのギャップを生み兼ねません。
現実の日常との落差により幻滅し、「思っていたのと違う…」とモヤモヤを抱えるようになります。
学業・日常への興味低下
学校で学ぶ内容や、日々の活動に興味が持てないことも大きな要因です。
授業がやさしすぎたり、先生の教え方が単調だと意欲が湧かず退屈になります。
また、逆に授業についていけずに、面白さを感じられないケースもあるでしょう。
部活・行事など打ち込むものが無い、毎日が単調で刺激がないと、思春期には誰しも多かれ少なかれ、「何をしてもつまらない」という倦怠感や無気力に陥りやすい傾向があります。
しかしこれは、ホルモンバランスや自我の目覚めによる一時的な心理状態で、特別珍しいことではありません。
以上のように、3つの要素が複合的に絡み、「学校 = つまらない」と感じさせています。
裏を返せば、友達との繋がり・環境への働きかけ・学びや活動への主体性が鍵になることがわかります。
単純に、学校の授業に退屈さを感じているのであれば、Z会のような少しレベルの高い学習を望んでみるといいかもしれません。
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学校生活を楽しくするための主な解決策
学校がつまらないことに対する悩みやその本質から、解決する方法は以下の通りです。
- 友人関係を築く
- 学校生活に主体的に関わる
- ものの見方を変える(ポジティブに)
- 学校外の楽しみや居場所を見つける
- 悩みを共有する
学校がつまらないと感じるとき、その原因は多くの場合は人間関係や環境にあります。
そのため、自分から友人関係を広げたり、新しいことに挑戦して気持ちを切り替えることです。
ひとりで抱え込まずに、身近な人に悩みを打ち明ければ、小さな変化を積み重ねることができるでしょう。
そうすることで、人との繋がりや日々の楽しみが感じられ、学校生活が前向きに捉えられるようになります。
結果として、居場所を感じられたり、日常に張り合いが生まれたりすることで、「つまらない」と思っていた学校も少しずつ違った景色に見えてくるかもしれませんよ。
授業が退屈に感じるときの具体的な対処法については、こちらで詳しく紹介しています。
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